バストアップの秘訣

 

バストが小さいのは性ホルモンのアンバランスが原因

女性の胸が大きくなる時期は大きく分けて二つあります。
一つは「女の子」から「女性」へと脱皮するとき、思春期です。
平板だった胸が、ふっくらと盛り上がり始め、体全体も丸みを帯びてきます。
初潮もこのときですし、素敵な男性との恋に憧れたり、女性としての自覚を強めたり、
心身ともに変化を迎える時期でもあります。
それからもう一つが、妊娠したとき。おなか(子宮)が段々大きくなるとともに、
乳房も張ってきて、赤ちゃんに授乳するための準備を始めるのです。

 

この二つに共通することがあります。
それは、女性ホルモンの分泌が非常に活発で、多量になるという事実です。
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)がどんどん分泌し、
乳腺を発達させたり、脂肪を乗せたりしてバストを豊かに作り上げるのです。
ですから、ホルモンの分泌が少なかったり、アンバランスだったりすると、どうしても
バストが生育せず、小さかったり、形が整わないなどの悩みを持つことになります。

 

そればかりではありません。
バストが貧弱だと感じている人は、女性特有の症状ともいうべき冷え症や貧血、
あるいは頭痛、のぼせ、ヒステリーなど、心身両面にわたって異常を訴えるケースが
多く見受けられます。特に多いのが生理不順と生理痛です。いずれも、ホルモンの
分泌が十分でなかったり、バランスが崩れていることによって起こる症状で、バストの
発育と密接な関係を持っています。

 

中年過ぎの女性がよく悩まされる、いわゆる更年期障害も同様です。更年期障害は、
月経が止まる閉経期に訪れますが、卵巣の働きが低下してしまうために、ホルモン
分泌が滞ったり、アンバランスになってしまい、その結果として、体のあちこちに
不調となって表れてくるのです。

 

バストの発育とホルモンとの関係を裏付ける、もっとはっきりしたデータもあります。
思春期の前に女性のホルモンの分泌器官である卵巣がなくなってしまうと、バストは
全然大きくならないのです。いつまでたっても思春期が始まらないので、月経も
起きませんし、バストもヒップも大きくならず、男の子っぽい体型のままで成長して
しまいます。このことは、いろいろな動物実験や、卵巣腫瘍で卵巣を摘出した人の
データとして報告されています。
つまり、女性としてこの世に生を受けても、思春期以降に十分な女性ホルモンの
分泌がないと、女性らしくなりことができず、バストも未発達のままで終わって
しまうということです。

 

豊満な女性を数多く描いたフランスの巨匠は「もし女性に乳房がなかったら私は
画家にならなかっただろう」よいっています。やはりふくよかな胸は、女性美の
シンボルなのです。